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アジア史・東洋史
イングランド国花の名を冠した中世末期の大乱・薔薇戦争。その華麗な呼称に反して、イングランドを混乱と絶望に陥れたこの内乱は、「近世」への移行に必要な素地も孕んでいた。時代がもつ二面性は、しばしば断絶や峻別を拒む。惰弱と評されるヘンリー六世の治世から、絶対王政を象徴するテューダー朝への転換は、真に中世との訣別だったのか--。本書は、その問いに迫る一冊である。*目次