商品説明
日本エッセイ・随筆
【内容紹介】
柳田国男による教育に関する言説のうち、柳田がもっとも重視した話し言葉教育の独自性を明らかにし、その歴史的意義を明示します。このため、1930(昭和10)年代から1950(昭和25)年代前半までを対象として、話し言葉教育に関する柳田の言説を考察します。
母語教育としての国語教育は、本来的に人と人との関わり、即ちコミュニケーションに関する内容を前提としますが、実際の国語教育では、話すことや聞くことの重要性をとりあげるものの、話し言葉をコミュニケーションという視点からはほとんどとらえてきませんでした。
柳田は言語をどのようにとらえていたのか、柳田が提案する国語教育論、話し言葉教育論とはいかなるものなのか、柳田の言説で用いられる「本当の国語教育」「正しい言葉」を手掛かりに、柳田が監修した検定教科書(25、26年度本)を対象に、柳田話し言葉教育論を具現化した教材をとりあげて発達段階ごとに考察します。
【目次】
序 章 研究の目的及び方法
第1章 近代以後日本における国語教育と話し方教育
第2章 「昔の国語教育(前代の国語教育)」の発見と学校国語教育批判
第3章 柳田の国語科のとらえ方
第4章 柳田の標準語教育批判と柳田話し言葉教育論
第5章 大久保忠利「コトバ教育構想」と柳田話し言葉教育論
第6章 柳田国語科と教科書編集
第7章 柳田国語教科書にみられる話し言葉教育教材
終 章 研究の総括と今後の課題
【著者略歴】
茨城県生まれ。早稲田大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。東北大学大学院教育学研究科博士課程(Ph.D-博士、教育学)。現在、東北学院大学文学部教授。
専門-国語教育、コミュニケーション教育