単行本(実用) 日本エッセイ・随筆 なぜ、これが名画なの? / 秋田麻早子

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管理番号: BO5005316
発売日: 2025/12/19
メーカー: 朝日出版社

商品説明

日本エッセイ・随筆
【内容紹介】
累計10万部突破の『絵を見る技術』第2弾!
絵画史を見る道具があれば、もっと絵と語り合える。
●これまでになかった「絵の見方」を、さらにアップデート
目からウロコの名画の造形分析が話題を呼んだ『絵を見る技術』。
それをさらに発展させ、本書では“時代ごとに変化するスタイル”にフォーカスします。
(※独立した内容なので、『絵を見る技術』を読んでいない方でも全く大丈夫です)
今度のテーマはずばり「スタイル(様式)を見る力」。
ルネサンス、バロック、ロココなどなど……プロはなぜ、「◯◯世紀の××派っぽい」と言い当てられるのか。
その秘密を、どの本よりもわかりやすく解き明かします。
●キモは「2つの系統」--理性派と感性派
西洋絵画の歴史は、実は大きく2つのスタイルが入れ替わり立ち替わり登場し、二重らせんのように発展してきたもの。
本書はそれを「理性派」と「感性派」と名づけ、美術史の大まかな見取り図を示します。
理性派と感性派では、求めるものが異なります。
「永遠を描くか、一瞬を切り取るか」「理想を追うか、現実に迫るか」「秩序を求めるのか、それを壊したいのか」「トップダウンか、ボトムアップか」。
これは西洋絵画だけでなく、東洋美術、写真、ファッション、音楽などにも通底する2タイプ。
一度このことがわかると、あらゆる芸術がクリアに見えてきます。
●スタイルを見ることは、なぜ大事?
スタイルを読み解くということは、絵が語っている“声”を聞くこと。
画家が何を伝えたいのか、その絵がどんな価値観や時代精神を背負っているのか--そのヒントが筆致や構図、色や質感に宿っています。
スタイルを知ることから、絵とのコミュニケーションが始まるのです。
●実践問題で腕試し!
今回も、見る力を鍛える実践問題を多数収録。
読み終える頃には、はじめて見る絵でも、「どの時代の、どんな流派か」「これはどんなスタイルで、なにを目指しているか」を言語化できるはず。
さまざまな「Q(クエスチョン)」を解きながら、一緒に「名画の謎解き」に乗り出しまししょう!
名画とは問いかければ問いかけるほど、豊かな情報があふれ出してくるものなのです。
つまり、名画のすごさは「情報の埋蔵量」にあるといってもいいでしょう。
絵を見るとは、そのすごさを知り、美しさに触れるとは、絵にこめられたコードを読み解く作業なのだといえるかもしれません。
様式(スタイル)を観察することはコード解読の第一歩です。
その一歩を踏み出して、絵画の豊かさにもっともっと触れてみませんか。
著者
【目次】
序章 あなたには絵を見る眼がある!
第1章 絵を見る7つ道具
第2章 絵画史を動かす2つの力(上)--理性派と感性派
第3章 絵画史を動かす2つの力(下)--リアルとシンボル
第4章 絵は層構造(レイヤー)でできていた!--材質と技法
第5章 どこまでが絵? 額縁の効果
第6章 スタイルは語る
【著者略歴】
美術史研究家。
岡山県岡山市生まれ。
2002年テキサス大学オースティン校美術史学科修士課程修了(MA)。
専攻はメソポタミア美術で、トークン研究で知られるシュマント=ベッセラに師事。
著書に『絵を見る技術』などがある。
日経新聞「美の十選」、「プロムナード」連載。
現在、『週刊文春』にて「名画レントゲン」を連載中。