商品説明
日本エッセイ・随筆
【内容紹介】
戦前に生まれ、原爆投下時その真下にいた著者によって描かれるのは、倒壊し燃え上がる建物、幽霊のようになって歩くガラスの突き刺さった人びと、戦争によって生み出される地獄の現実である。
原爆投下後の原子野を生き抜いた著者の生涯は、「はだしのゲン」そのものであった。
原爆、差別と迫害、漫画との出会い、母との別れ--「ゲン」が生まれるまでには、幾多の怒りと、嘆きと、葛藤があった。
今の時代こそ、そのすべてを記した本書に意義がある。
【著者略歴】
1939年広島市舟入本町に生まれる。
1945年国民学校(小学校) 1年生の時、爆心地から1.2Kmのところで被爆。
奇跡的に助かるものの、父と姉と弟を失う。
1955年広島市内の看板屋で働きながら、独学で漫画を描く。
1961年単身上京し漫画家のアシスタントになる。
1966年結婚。
漫画家として独立。
1968年初めて原爆をテーマにした漫画『黒い雨にうたれて」を発表、反響を呼ぶ。
以来、原爆や戦争をテーマとした作品を次々と発表する。
1973年~ 「はだしのゲン」を「週刊少年ジャンプ」に連載。
子どもから大人まで圧倒的な支持を受け、ベスト&ロングセラーになり世界各国で翻訳出版される。
また、アニメ映画、テレピドラマにもなる。
2011年ドキュメンタリー映画『はだしのゲンが見たヒロシマ」完成、公開。
2012年12月永眠。