商品説明
日本エッセイ・随筆
【内容紹介】
60%近くの人が人生の最後を自宅で迎えたいと望んでいるにも関わらず、実際には日本人の死亡場所は医療機関が67%、自宅が17%、介護施設14%というのが実情。
以前に比べると医療機関で最期を迎える人は減り、自宅で最期を迎える人は増えてはいるものの、まだまだ「自宅での看取り」は、多くの人にとってかなわぬ夢となっている。
最後をどこで迎えるかは、「どう生きてどう死ぬか」という本人の死生観が明確であり、家族や身近な人、医師・看護師や介護関係者なども、本人の意思を理解していないと、なかなか実現できないという側面がある。
ただ昭和20年代までは自宅で息を引き取るというのは当たり前のことだったのだ。
どうすればシンプルに自宅で看取ってもらえるか・・・在宅診療医として活躍する山中光秀医師が55のヒントを解説する。
全国民必読の書。
倉田真由美さんとの特別対談も収録!
【目次】
はじめに??1000人以上のお看取りをしてきて
日本とケニア、どちらが最期の時間は幸せか?/どんな人でも望めば自宅で幸せな最期が迎えられる!/世にはびこる「なんちゃって在宅診療」に騙されるな!/「一人暮らし」だからこそ、自宅で穏やかな最期を/家族は「介護者」ではなく「家族」として寄り添える/地域のネットワークと連携し、諦めない選択肢を
第1章 「最期は自宅で迎えたい」すべての人に
人には必ず最期が訪れる、だから「今」を生きよう/「家で最期を迎える幸せ」という選択肢を諦めないで/とりあえず「地域包括支援センター」へ相談に行こう/信頼できる在宅診療医探しが、幸せな看取りの第一歩/医者は存在そのものが「パワハラ」。
遠慮・忖度は不要/訪問看護やヘルパーなどの導入は「早め」がおすすめ/家族には「絶対に」負担がかからないと信じてみよう/どんなにお金があっても、あの世には持っていけない/「お金」がなくても「制度」を使えば家で看取りは可能/症状や年齢の変化に合わせて薬を「しっかり減らす」/話を聞かない・薬を変えない医者はすぐチェンジ!/医者から薬を減らされても決して怯えないように!/「薬」を管理することは「いのち」を管理すること/病状が急変したとき「病院だと安心」は正しくない/「治療の専門家」と「苦痛をとる専門家」は違う/がん治療では「苦しいならやめる」が一つの基準/「延命」の意味について家族で真剣に考えてみよう/「老衰」を迎えられる幸せを十分にかみしめよう/医者の「アリバイづくり」のための医療を見逃すな/「遠くの親戚」「にわか専門家」にはご遠慮いただく/「麻薬」「ステロイド」に対する「偏見」を捨てよう/「点滴をしない」ことは「いのちを大切にする」こと/終末期だからこそ遠慮せずに「遊び」に出かけよう/看取り間際の変化は「大丈夫」だと思うことが重要/看取りが近づいた患者さんにとって「眠り」は癒し/「老衰」の最期は、枯れるように静かで苦しまない
第2章家族に迷惑をかけたくない人に
家族が休むため、「医療・介護制度」を賢く使おう/介護家族は「まったりと」「自由」に暮らすことが大切/親の生活を守りながら、介護家族も生活を優先できる/夜の「不穏」が落ち着けば家族の気持ちは楽になる/患者さんに「ありがとう」をたくさん伝えましょう/子どもは親の認知症を心配しすぎる必要はない/介護家族は「遠くの親戚」に振り回されないように/「最期の晩餐」まで、食事を楽しめているかが大事/排泄ケアは「尊厳」と「安全な生活」の両立が重要/看取りが近い時期に、救急車は決して呼ばないこと/看取り前の「ゴールデンタイム」は家族との幸福時間/「医療の正しさ」より「本人や家族の価値観」を優先/本人や家族からの情報は、検査データよりも貴重/「やれることはできるだけ」が患者さんを苦しめる/「終末期の心身の変化」は在宅診療で解決できる!/最期を迎えるまでの「時間軸」を家族で共有しよう
第3章一人暮らしで不安を抱えている人に
「痛み」や「苦しみ」は我慢せず隠さず医者に伝えよう/根拠のない無責任な「うわさ話」よりも主治医を信じて/医者、看護師、介護関係者と「雑談」をどんどんしよう/独居・重病でも在宅診療で「死ぬまで家に」は可能!/独りでも人生の最期に「ご縁」という花がきっと咲く
第4章重篤な病気を抱え苦しんでいる人・家族に
重い症状でも緩和で「そこから生きる」ことはできる/介護度も医療依存度も高いからこそ在宅で支えよう/多くの苦しみの正体は「がん」そのものよりも「治療」/麻薬やステロイドはがん終末期を支える「必需薬」/医療従事者の「言葉」一つで幸せな看取りは実現する/腹水は在宅診療でも対応可能で「抜かずに減らす」/終末期の変化は、落ち着いていても週単位で訪れる/別れは必ずやってくる。
「今できること」を大切に!
おわりに代えて??「その人らしく」最期を迎えるには(対談)倉田真由美×山中光茂
「家で最期を迎える幸せ」を諦めない/在宅診療医は「苦痛をとる専門家」/「その人らしい」暮らしとは何か?
【著者略歴】
1976年三重県松阪市生まれ。
慶応義塾大学法学部法律学科、群馬大学医学部医学科卒業。
医師として、アフリカのケニアなどHIV罹患率が40%を超える地域において孤児支援や医療支援活動を行う。
2009年当時、全国最年少市長として松阪市長に就任。
松阪モデルとして「市民が役割と責任を持つまちづくり」が評価された。
2期市長を務めた後、四日市市のいしが在宅ケアクリニックにて、重度の末期がんの患者を中心とした「看取り」までの在宅医療に従事。
その後、江戸川区で「しろひげ在宅診療所」を開設。
地域づくりや地域包括ケアなど全国各地で講演や自治体研修などを行い、院長として「在宅医療」の普及に尽力。
著書に『余命わずかの幸せ』(青灯社)、『小説 しろひげ在宅診療所』(角川春樹事務所)などがある。
本年の参議院選で和田秀樹氏の「幸齢党」設立の中心的な役割を果たした発起人の一人でもある。