単行本(実用) 地理・地誌・紀行 林業遺産へ行こう / 柴崎茂光

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管理番号: BO4962032
発売日: 2025/04/18
メーカー: 文一総合出版

商品説明

地理・地誌・紀行
【内容紹介】
全国植樹祭のはじまりの地を訪ね、わたらせ渓谷鉄道のトロッコ列車に乗り、山岳信仰の聖地を巡り・・・
栄光の日本林業が育てた森と生きる技術を発掘する旅へ!
旅が好き、自然が好き、伝統文化が好き、そして鉄道が好きな方に。
長く花形産業だった林業の歴史で育まれてきた、森を育てながら利用し続ける知恵と技術。
それは、いままさに求められる「持続可能な自然利用」に貢献しうる宝物です。
そうした宝物たちを研究者が取材、見学コース案を作りました。
自治体のウェブサイトや新聞などで、ときどき見かけるようになった「林業遺産」って何?
日本森林学会という学術団体が、林業発展の歴史を示す景観、施設、跡地等、土地に結びついたものを中心に、体系的な技術、特徴的な道具類、古文書等の資料群を認定するもので、現在まで、全国で51件が認定されています。
気候も地形も変化に富んだ日本では、それぞれの地域に合わせた林業技術が培われ、受け継がれてきました。
そうした地域ごとに異なる、いわば「地域の宝」が認定の対象です。
木材は、建材として、お箸や風呂桶などの日用品から船のような乗り物までの材料として、たきぎや木炭は熱エネルギー源として……と、生活のあらゆる面で使われていました。
ですから、今でこそもうからない産業になってしまっているけれど、かつては一大インフラ産業だったのです。
さらに、木が育つ場である森林からは、山菜や薬草、けものの肉や毛皮などもとれました。
そうした、森や山とかかわるすべての活動が「林業」です。
この本は、林業のさまざまな側面を物語る林業遺産(プラスこれから認定されるかもしれない候補)のうち、とくに見ておきたいものを取り上げ、周辺で見られるものもいっしょに見学ルートの形で紹介しています。
ルートをつくったのは、人文系の研究者たち。
家族と一緒に旅行したり、調査の際に足を伸ばしたりして、現地に行っての取材を元に執筆しました。
場所によっては、おすすめの食事やお土産にも触れています。
さらに、林業の各側面の基礎知識もまとめました。
歴史や背景を知れば、見学の深みが増します。
【目次】
基礎知識編
林業遺産とは?
良材をつくる
木を伐る
在来の木材搬出技術
近代の木材搬出技術~森林鉄道~
さまざまな森の恵み
森林と防災
信仰からレクリエーションへ
林業遺産に出会う旅
入門編
一日乗車券で富士登山! 東京富士塚巡拝
京都市内から文化人が愛した美しい杉林の里へ
札幌周辺林業遺産ワンデーウォーク
福岡市内から日帰りで訪ねる杣の里
筑波山内に全国植樹祭発祥の地がある!
砂との戦い、山岳信仰。
庄内林業遺産候補群
山の災害とともにくらした日光・足尾
寺社建築、日用品 文化を支えた木地師の里へ
お茶席の炭がはぐくんだ生物多様性
鉄道編
重要文化財の鉄道遺構が点在する天空の郷
鉄道林満喫 宗谷本線乗りつぶし
近代林政の足跡を木曽の林鉄で巡る
南アルプスの麓で味わう山村文化
大移動編
木材生産から癒やしの場へ 森林の活用法
北海道の天然林と人工林の風景を楽しむ
屋久島森林軌道トレッキング
資料編
日本森林学会選定 林業遺産一覧
【著者略歴】
東京大学准教授。
専門は林政学。
山村、離島地域の持続可能な発展と森林環境保全の両立可能性に関する研究が大テーマ。
歴史・文化にこそ地域発展のカギになるヒントがあると考え、フィールドワークを核に民俗研究映像の発表や林業遺産など歴史的資産の保全に関する研究を進める。