単行本(実用) 風俗習慣・民俗学・民族学 現代民俗学入門 / 島村恭則

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管理番号: BO4357944
発売日: 2023/12/13
メーカー: 創元社

商品説明

風俗習慣・民俗学・民族学
【内容紹介】
なぜトイレにはスリッパがあるの? 火葬場で箸わたしをするのはどうして? そのヒントは、民俗学にありました。民俗学の知識を使って、ネット上の美談からLGBTQIA+まで、現在の世の中の各所に潜むいろいろな疑問や話題を取り上げ、豊富な図解とともにわかりやすく解説します。民俗学は現代社会でも使える、生きた学問だった!
【目次】
第1章 日常のなぜ
1.住む 地鎮祭は何のためにするのか
玄関の段差とトイレのスリッパ
なぜ敷居を踏んではいけないのか
掃除をしないとどうなるか
風水、気にすべきか
2.家族 わが家の「伝統」
どこまでがシンセキなのか
「ファミリーヒストリー」と「先祖の話」
犬小屋の歴史・ネコの社会
3.食べる:なぜ一緒に食べるのか
どうして「いただきます」と言うのか
おかわりするときにご飯粒を残すのはなぜか
4.はたらく:職場方言?
一本締めと三本締め
ハンコとサイン
商売人だけが知っている
社員旅行と忘年会
おみやげ、買わないといけないのか
5.かう:買い物は「替えごと」
市場とママチャリ
月賦販売と生命保険
福引きと福袋
6.かざる:化粧と仮面
タトゥーはタブーなのか
アクセサリーの来歴
コラム1.柳田國男と折口信夫
第2章 四季のなぜ
1.春:そもそも春はいつからか(含:どうして「4月はじまり」なのか)
大晦日にお節料理を食べてもいいのか
正月はなぜ「めでたい」のか
初夢はどうして「2日」に見るのか
お雑煮はいつまで食べるものなのか
2.夏:土用に「うなぎ」を食べるのはなぜか
どうして祇園祭の「ちまき」は食べられないのか
お中元・お歳暮はなんのために贈るのか
アート化するお盆の精霊馬
3.秋:お月見泥棒はハロウィンか
神様たちはどうして出雲に行くのか
運動会の綱引きはどこから来たのか
4.冬:なぜ「勤労感謝」は11月なのか
どうして冬至に柚子湯に入るのか
クリスマスイブは「前夜祭」なのか
コラム2.フィールドワークはどのようにするのか
第3章 人生のなぜ
1.生まれる:産湯と若水
胞衣の行方
名づけの方法
2.育つ:誕生日を祝うようになったのはいつからか
「通りゃんせ」はなぜ「七つのお祝い」なのか
成人式はなぜ荒れるのか
通過儀礼としてのシューカツ
3.結ばれる:ラップと歌垣
結納はなんのためにするのか
結婚式はポトラッチなのか(含む:北海道は会費制)
LGBTQIA+の民俗学
4.老いる:なぜ還暦には赤いものを着けるのか
隠居とは何か
「古老」はほんとうに「物知り」なのか
介護民俗学の登場
5.あの世への旅立ち:お葬式、お坊さんはどこから来るのか
火葬場で箸わたしをするのはなぜか
墓は必要か
コラム3.日本の民俗学--ブックガイド
第4章 都市伝説のなぜ
1.うわさと都市伝説:なぜ都市伝説は語られるのか
タクシーに出る幽霊
口裂け女のいた時代
2.ネット怪談とネット美談:洒落怖とクリーピーパスタ
ネット美談は実話なのか
3.伝説・神話・昔話:地名と伝説の深い関係
神社の由緒の読み取り方
昔話は全部で何種類くらいあるのか
4.増殖するミーム:ミームは現代の「民間伝承」
制作中のため目次は変更する可能性があります。
【著者略歴】
1967年東京都生まれ。
関西学院大学社会学部・大学院社会学研究科教授、世界民俗学研究センター長。
筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学(文学博士)。
専門は、現代民俗学、民俗学理論。
韓国、中国、日本各地などでフィールドワークを行なっている。
著書に『みんなの民俗学』(平凡社新書)、『日本より怖い韓国の怪談』(河出書房新社)など。