商品説明
日本文学
【内容紹介】
◆第四句集
亡き父を諭してゐたり盆の母
この句集は掛井氏より父への思慕と母への感謝を綴った唯一無二のオマージュである。
跋より・中尾公彦
◆自選十五句
交番に迷子の父や夜の新樹
滴りに空の一滴紛れけり
流木に長居する石大旱
秋の蝶トランプを切るほどはゐず
棺行く先に小春の鉄扉かな
拳にも小さき稜線寒波来る
紙漉の水の表を使ひけり
落葉舞ふ風にも端のあるらしき
マスクして東京遠く人遠く
父死後も同じ一月二月来る
一曲を奏でよ雨のかたつむり
しんがりに母と着く墓蝉時雨
母の字の傾く先に夏と我
亡き父を諭してゐたり盆の母
母の杖秋風追はず蝶追はず
【著者略歴】
昭和38年4月30日生まれ
昭和57年 「小鹿」入会
平成元年 「小鹿」退会、「鷹」入会
第一句集『二十五歳』刊行
平成6年 「鷹」退会
平成7年 「沖」入会
平成14年 沖新人賞受賞
平成18年 第九回朝日俳句新人賞受賞
平成19年 第二句集『孤島』刊行
平成20年 沖珊瑚賞受賞
平成24年 第三句集『さみしき水』刊行
平成25年 「沖」退会
平成26年 「くぢら」創刊同人、静岡県芸術祭賞受賞
平成31年 第二十五回俳人協会俳句大賞受賞
現在 「くぢら」同人、俳人協会会員