商品説明
日本文学
お盆の時期になるとな、おんごくからご先祖様が帰ってきはるで--大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け容れられずにいた。巫女に霊媒を依頼すると「普通の霊とは違って死を自覚していない」と警告を受ける。家に帰ると、二度と会えないと思っていた倭子の歪な声が聞こえた。ある日、霊を喰って生きてきた「エリマキ」と出会う。エリマキの容貌は、見る人が最も強い感情を抱く人物の姿として目に映るというが、壮一郎にはただのっぺらぼうに見えるだけだった。その後、次々と怪現象が起こる。これは倭子が起こしているのか? それとも--。家に、死んだはずの妻がいる。この世に留めるのは、未練か、呪いか。