その他CD 朗読CDシリーズ「心の本棚~美しい日本語」覚えておきたい短歌150選

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カテゴリー: 音楽ソフト その他

商品説明

【曲目一覧】
(1)緋縅の鎧をつけて太刀はきてみばやとぞ思ふ山桜花~父君よ今朝はいかにと手をつきて問ふ子を見れば死なれざりけり~霜やけのちひさき手して蜜柑むくわが子しのばゆ風のさむきに(落合直文)(2)牛飼が歌よむ時に世のなかの新しき歌大いにおこる~牀のうへ水こえたれば夜もすがら屋根の裏べにこほろぎの鳴く~暫くを三間うち抜きて夜ごと夜ごと児等が遊ぶに家湧きかへる(伊藤左千夫)(3)天地の四方の寄合を垣にせる九十九里の浜に玉拾ひ居り~さびしさの極みに堪へて天地に寄する命をつくづくと思ふ~おり立ちて今朝の寒さを驚きぬ露しとしとと柿の落葉深く(伊藤左千夫)(4)高山も低山もなき地の果ては見る目の前に天し垂れたり~今朝のあさの露ひやびやと秋草や総べて幽けき寂滅の光~おくつきの幼なみ魂を慰めんよすがと植うるけいとぎの花(伊藤左千夫)(5)古への聖々のことはあれど死といふことは思い堪えずも~禍の池はうづめて無しと云えど浮藻みだれ目を去らずあり~汝をなげくもの外になしいきの限り汝を恋ひまもる此の父と母と(伊藤左千夫)(6)闇ながら夜はふけにつつ水の上にたすけ呼ぶこゑ牛叫ぶこゑ~霜月の冬とふ此のごろ只曇り今日もくもれり思ふこと多し(伊藤左千夫)(7)くれなゐのニ尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる~瓶にさす藤の花ぶさみじかければたゝみの上にとゞかざりけり~いちはつの花咲きいでゝ我目には今年ばかりの春行かんとす(正岡子規)(8)夕顔の棚つくらんと思へども秋待ちがてぬ我いのちかも~寝しづまる里のともしび皆消えて天の川白し竹薮のうへに~真砂なす数なき星の其中に吾に向ひて光る星あり(正岡子規)(9)佐保神の別れかなしも来ん春にふたたび逢はんわれならなくに~柿の実のあまきもありぬ柿の実のしぶきもありぬしぶきぞうまき~木のもとに臥せる仏をうちかこみ象蛇どもの泣き居るところ(正岡子規)(10)松の葉の葉毎に結ぶ白露の置きてはこぼれこぼれては置く~若松の芽だちの緑長き日を夕かたまけて熱いでにけり~赤羽根のつつみに生ふるつくづくしのびにけらしも摘む人なしに(正岡子規)(11)幼きは幼きどちのものがたり葡萄のかげに月かたぶきぬ~ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲(佐佐木信綱)(12)野に生ふる草にも物を言はせばや涙もあらむ歌もあるらむ~秋かぜに驢馬なく声もさびしきを夕は雨となりにけるかな~あめつちに一人の才とおもひしは浅かりけるよ君に逢はぬ時(与謝野鉄幹)(13)みづからの静かなる死を夢に見て覚めて思ひぬ然かぞ死なまし~京の紅は君にふさはず我が噛みし小指の血をばいざ口にせよ~われ男の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子あゝもだえの子(与謝野鉄幹)(14)韓山に秋かぜ立つや太刀なでてわれ思ふこと無きにしもあらず~韓にしていかでか死なむわれ死なばをのこの歌ぞまた廃れなむ(与謝野鉄幹)(15)白き花摘みつつゆけば夕ぐれのこの湖ぞひに母ますらむか~あけがたのそぞろありきにうぐひすのはつ音ききたり藪かげの道(金子薫園)(16)夕焼空焦げきはまれる下にして氷らんとする湖の静けさ~信濃路はいつ春にならん夕づく日入りてしまらく黄なる空のいろ~みづうみの氷は解けてなほ寒し三日月の影波にうつろふ(島木赤彦)(17)雪降れば山よりくだる小鳥おほし障子のそとに日ねもす聞ゆ~高槻のこずゑにありて頬白のさへづる春となりにけるかも(島木赤彦)(18)二つゐて郭公どりの啼く聞けば谺のごとしかはるがはるに~隣室に書よむ子らの声きけば心に沁みて生きたかりけり(島木赤彦)(19)つばくらめ飛ぶかと見れば消え去りて空あをあをとはるかなるかな~鉦鳴らし信濃の国を行き行かばありしながらの母見るらむか~いささかの残る学徒と老いし師と書に眼を凝らし戦に触れず(窪田空穂)(20)桜花ひとときに散るありさまを見てゐるごときおもひといはむ~湧きいづる泉の水の盛りあがりくづるとすれやなほ盛りあがる(窪田空穂)(21)その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな~清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき~やは肌のあつき血潮にふれも見でさびしからずや道を説く君(与謝野晶子)(22)海恋し潮の遠鳴りかぞへては少女となりし父母の家~金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の岡に~夏のかぜ山よりきたり三百の牧の若馬耳ふかれけり(与謝野晶子)(23)はてもなく菜の花つづく宵月夜母がうまれし国美しき~夜の帳にささめき尽きし星の今を下界の人の鬢のほつれよ~人の世に君帰らずば堪へがたしかかる日すでに三十五日(与謝野晶子)(24)春みじかし何に不滅の命ぞとちからある乳を手にさぐらせぬ~髪五尺ときなば水にやはらかき少女ごころを秘めて放たじ(与謝野晶子)(25)ゆあみして泉を出でしやははだにふるるはつらき人の世のきぬ~うすものの二尺のたもとすべりおちて蛍ながるる夜風の青き(与謝野晶子)(26)馬追虫の髭のそよろに来る秋はまなこを閉ぢて想ひ見るべし~垂乳
【ジャンル】
朗読・音読 日本語
【演奏者一覧】
名越志保,八十川真由野,大滝寛(朗読)
【レーベル】
キング
【枚数】
1 枚
【CD新譜コメント】
正岡子規、北原白秋、石川啄木、若山牧水ら日本の歌人たちの、知っていると一目おかれそうな短歌を150首収録。大滝寛、名越志保、八十川真由野の朗読により、日本語の美しさを再確認できる。

曲目リスト 曲目リスト

  • 1. 緋縅の鎧をつけて太刀はきてみばやとぞ思ふ山桜花
  • 2. 牛飼が歌よむ時に世のなかの新しき歌大いにおこる
  • 3. 天地の四方の寄合を垣にせる九十九里の浜に玉拾ひ居り
  • 4. 高山も低山もなき地の果ては見る目の前に天し垂れたり
  • 5. 古への聖々のことはあれど死といふことは思い堪えずも
  • 6. 闇ながら夜はふけにつつ水の上にたすけ呼ぶこゑ牛叫ぶこゑ
  • 7. くれなゐのニ尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる
  • 8. 夕顔の棚つくらんと思へども秋待ちがてぬ我いのちかも
  • 9. 佐保神の別れかなしも来ん春にふたたび逢はんわれならなくに
  • 10. 松の葉の葉毎に結ぶ白露の置きてはこぼれこぼれては置く
  • 11. 幼きは幼きどちのものがたり葡萄のかげに月かたぶきぬ
  • 12. 野に生ふる草にも物を言はせばや涙もあらむ歌もあるらむ
  • 13. みづからの静かなる死を夢に見て覚めて思ひぬ然かぞ死なまし
  • 14. 韓山に秋かぜ立つや太刀なでてわれ思ふこと無きにしもあらず
  • 15. 白き花摘みつつゆけば夕ぐれのこの湖ぞひに母ますらむか
  • 16. 夕焼空焦げきはまれる下にして氷らんとする湖の静けさ
  • 17. 雪降れば山よりくだる小鳥おほし障子のそとに日ねもす聞ゆ
  • 18. 二つゐて郭公どりの啼く聞けば谺のごとしかはるがはるに
  • 19. つばくらめ飛ぶかと見れば消え去りて空あをあをとはるかなるかな
  • 20. 桜花ひとときに散るありさまを見てゐるごときおもひといはむ
  • 21. その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな
  • 22. 海恋し潮の遠鳴りかぞへては少女となりし父母の家
  • 23. はてもなく菜の花つづく宵月夜母がうまれし国美しき
  • 24. 春みじかし何に不滅の命ぞとちからある乳を手にさぐらせぬ
  • 25. ゆあみして泉を出でしやははだにふるるはつらき人の世のきぬ
  • 26. 馬追虫の髭のそよろに来る秋はまなこを閉ぢて想ひ見るべし
  • 27. 此のごろは浅蜊浅蜊と呼ぶ声もすずしく朝の嗽ひせりけり
  • 28. 歌人の竹の里人おとなへばやまひの床に絵をかきてあり
  • 29. 日に干せば日向臭しと母のいひし衾はうれし軟らかにして
  • 30. おほてらのまろきはしらのつきかげをつちにふみつつものをこそおもへ
  • 31. はつなつのかぜとなりぬとみほとけはをゆびのうれにほのしらすらし
  • 32. みちのくの母のいのちを一目見ん一目みんとぞただにいそげる
  • 33. わが母を焼かねばならぬ火を持てり天つ空には見るものもなし
  • 34. ひた走るわが道暗ししんしんと堪へかねたるわが道くらし
  • 35. 向日葵は金の油を身にあびてゆらりと高し日のちひささよ
  • 36. 春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外の面の草に日の入る夕
  • 37. 君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ
  • 38. どくだみの花のにほひを思ふとき青みて迫る君がまなざし
  • 39. この山はたださうさうと音すなり松には松の風椎には椎の風
  • 40. 脛立ててこほろぎあゆむ畳には砂糖のこなも灯に光り沁む
  • 41. 白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ
  • 42. 白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけれ
  • 43. 幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく
  • 44. ともすれば君口無しになりたまふ海な眺めそ海にとられむ
  • 45. 牡丹花は咲き定まりて静かなり花の占めたる位置のたしかさ
  • 46. 東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる
  • 47. いのちなき砂のかなしさよさらさらと握れば指のあひだより落つ
  • 48. 教室の窓より遁げてただ一人かの城址に寝に行きしかな
  • 49. たはむれに母を背負ひてそのあまり軽きに泣きて三歩あゆまず
  • 50. 石をもて追はるるごとくふるさとを出でしかなしみ消ゆる時なし
  • 51. ふるさとの山に向ひて言ふことなしふるさとの山はありがたきかな
  • 52. 秋近し!電燈の球のぬくもりのさはれば指の皮膚に親しき
  • 53. アカシヤの街樾にポプラに秋の風吹くがかなしと日記に残れり
  • 54. 篠懸樹かげを行く女が眼蓋に血しほいろさし夏さりにけり
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