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社会
【内容紹介】
日本社会に根強く残る男女間の賃金格差。
その背後にあったのは、「男性らしさ/女性らしさ」という呪縛だったーー。
● 妊娠・出産による「母親ペナルティ」だけでは説明できない格差
● 労働市場と恋愛市場の「ダブル・スタンダード」に苦しめられる女性たち
●「女性は数学ができない」という偏見が生む悪循環
● ミシュランの星つきレストランに女性シェフが少ない理由
● 〇〇専用車両は「差別的」な施策か? 優遇策の予期せぬ「副作用」
● 韓国、アメリカ、北欧まで……世界中で急増する「女性を憎む」男性
● 差別につながる「カテゴリー化」の罠
「今とは異なる境遇に、自分が生まれていたなら……。
」
「あり得たかもしれない自分への想像力」に始まり、「今を生きる他者への想像力」に終わる、
性別をめぐる社会の理不尽に問いかける一冊。
世界的に起こっているマイノリティや女性の優遇策に対する「バックラッシュ」現象を考えるヒントにも。
【目次】
はじめに
前篇 社会は誰に「やさしい」のか
第1章 賃金の男女格差の謎
第2章 労働市場と恋愛市場のジレンマ
第3章「らしさ」という呪縛
第4章 あきらめる女性たち
後篇 「やさしい」政策とはなにか
第5章 優遇策が生む社会の分断
第6章「差別をなくしましょう」
第7章 カテゴリー化の功罪
おわりに
あとがき、参考文献、文末脚注、付録
【著者略歴】
1982年、島根県生まれ。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。
博士(学術)。
現在、オランダ王国フローニンゲン大学助教授。
専門は、政治学・国際関係論。
著書に『やさしくない国ニッポンの政治経済学 日本人は困っている人を助けないのか』(講談社)。
主な論文に、What Explains Low Female Political Representation? Evidence from Survey Experiments in Japan(共著、Politics & Gender)など。